doublubonのブログ

色々なことについて書きます

人の性(さが)

 この記事を書いている今まさにSEALDsメンバーや多くの市民たちが国会前で抗議行動を行っている。本当にすごい。心からの尊敬と連帯の意を表明する。奥田クン、2012年ごろの反原発デモで二言三言話した程度の関係性だけど、あんたはエライと言わせてくれ。

 

 集団的自衛権ガー、戦争法案ガーという議論が喧しくなったのはいつからだろうか。戦争法案という言葉が出るようになったのは多分ここ最近のこと。まあ俺自身は一連の安保法制に関して「戦争云々ガー」なんてことは全く思ってない。そもそも国際法で侵略戦争は禁じられてるんだから戦争なんてできっこないわけだ。けど俺はこの法案は心底問題だと思ってる。

 

 俺の中で問題なのは、憲法の解釈の幅だとか戦争に行くとかそういうのじゃなく、単に解釈そのものが他国の手に握られているということだ。この場合の他国がアメ公であることは論を待たないわけだが、今回の委員会でこの法案が通ってしまえば、それはそのまま日本の最高法規である憲法の上にどっかりとアメリカ大先生様が腰を下ろしたままになっていることを端的に象徴している。まま、というのは戦後以来さまざまな形で表出した「対米従属」が続くということを意味する。それは日米地位協定然り、砂川裁判然り、治外法権が公然と認められている沖縄周辺然り、戦後から現在に至るまで厳然として存在するわけだが、この従属の構造を維持・強化するべくアベちゃんは躍起になっているわけだ。今回の安保法制の問題は、法治国家、主権国家として日本が正しく機能しているか否かを問う大問題だ。このままなし崩し的に法案が採決されれば、日本は国家として存続し得ないただの「植民地」と化すだろう。まあ今でも十分そうだけど。

 それから、集団的自衛権が行使されるということはどう考えても政府は軍事費を拡張することになる。日本の軍事強化に触発されたアジア諸国は対外的危機を煽って軍拡に勤しむだろうさ。それって端的にマズいでしょ?ネトウヨが一時期、「日本の集団的自衛権行使に賛成の国」とかいう図を持ち出してアジアは中韓以外が行使に賛成だとか言って正当性をなんとか保とうと必死だったけど、あれって単純に軍備増強したくてその口実になるからでしょ?そんくらいわかれよな、ホント。

 

 今日明日が、今回の法案が通るか否かの山場になる。今まで左翼は散々負け続け、辛酸舐めさせられてきたわけだが、たまには勝ちたいのが人の性。ぬくぬくと自宅からにはなるが、逐一様子をチェックしてこうと思いますです。