doublubonのブログ

色々なことについて書きます

ジーンズについて

最近、リジッドのジーンズが欲しくて色々と探していたのだが、大凡二週間にわたって悩み悩んだ結果、リーバイスのヴィンテージラインを選んだ。606という、スキニーフィットのモデルである。値段は確かにしたが、やっぱりキングオブジーンズブランド、他に見たブランドと比較しても圧倒的にかっこよかった。当面は10年選手を目指してガンガン履いていこうと思う。リジッドでしかもストレッチが一切効いていないので、最初の履き心地はお世辞にも良いものではない(むしろ悪い)のだが、まあそこは履いていくうちに馴染んでいくことを期待する。3年前くらいにヌーディージーンズのリジッドスキニーを購入したのだが、それはストレッチがかなり効いていてものすごく履きやすかった反面、ヒゲやアタリが綺麗につかなかった。なんでも、柔らかいデニム地だとシワがよりづらく、必然的にヒゲなどがつきにくくなるらしい。別にジーンズを育てるとかそういうオッサン的嗜好は持っていないのだが、せっかく長く履くなら履いた分だけ自分の色は出て欲しいなと思ったのと、単純にポリ混(つまりストレッチ)のジーンズは簡単に破けるということが経験的に明らかになったのでこの選択に落ち着いた次第である。んで、せっかく長く履けるジーンズを手に入れたので、今回は俺が試着して、結局購入には至らなかったブランドに対する考察も含め、色々とジーンズについて書いていこうとと思う。

なぜ俺が最近になってジーンズが欲しくなったかというと、単純に前履いていたやつがぶっ壊れたからである。ジーンズとチノ、二本とも股間の部分にどデカい穴が開いてしまったのだ。俺が実家暮らしだった頃、最寄駅まで自転車で移動していたせいで股間部分が早々に破けてしまったというわけだ。ちなみに両方ともヌーディージーンズ。当時の俺はヌーディー狂いで、もうとにかくあのケツのステッチが好きだったしあのシルエットも好きだったしなにより軽くストレッチの効いたあの履き心地に病み付きだった。まあ、好みは変わるもので、今となってはあの派手なステッチや冗談みたいにバックポケットが下がったオムツみたいなシルエットは大嫌いなのだが。普通に履いていても腰パンみたいになってしまうのが、みっともないと思うようになってしまった。
そんな中で発生した風穴事件である。小さい穴の段階で修理していればまだ履けたのかもしれないが、いかんせん俺はもうヌーディーに対して欠片も魅力を感じなかったし、なによりストレッチのせいでジーンズそのものがダルダルに伸びきってしまって、もはやスキニーとはいえない代物に成り下がっていたので「これはチャンス!」と構うことなく履き続け、チャリをこぎ続け、結果的に500円玉が一つどころか三つは入るであろう洞穴をこしらえたわけである。もうこれで修理はできない=買い替えが必要、と新しいパンツ購入の大義名分を得た俺は、早速新しく購入するジーンズを検討し始めた。真っ紺で、細身で、ゴワゴワのリジッド、という三つの条件を立て、俺はジーンズブランド、或はジーンズも出してるブランドをリサーチし始めた。因みに俺は身長184センチ、体重75キロで、肩幅はあるが脚は割と細めである。


一番最初に検討したのがこのブランドである。頭からつま先まで、なんでも扱っている総合アパレルブランドだが、特にジーンズは有名だ。「New Standard」「Petit Standard」「Petit New Standard」の三つのモデルを主軸に展開しているのだが、シルエットの良さやミニマルなデザインなんかはかなり俺好みだったので、最後までリーバイスと悩んだブランドである。ネットの情報だけでは最終的な決断を下せなかったので、リーバイスに行く前にこのジーンズを扱っているショップに行き、試着した。なんというか、確かにすらっとしていて良かったのだが、腰回りのゆとりはかなりあるにも関わらず腿がパツパツでキツく、なんかヘンテコなサイズ感だったのでネットの情報以上に惹かれることはなかった(俺の腿が太いとか、そういう可能性について考えるのはやめよう)。スキニーとはいってもスパッツみたいな脚の形丸わかり!的スキニーは個人的に嫌いだし、ワンサイズあげると腰回りがゆるゆるすぎて不安を感じるレベルだったので結局購入には至らなかった。因みにそのショップ、A.P.C.のリジッドジーンズはプチスタしか扱っていなかったのだが、プチニューだったらまた何か違ったのかもしれない。けどもう違う店に探しに行くのが億劫だったので、A.P.C.はやめておこう、となった。購入するなら次の機会に、という感じのブランドである。

②Nudie Jeans
悲しいかな、やはり昔好きだったブランドは今でも気になってしまうものである。A.P.C.のジーンズを試着した後にたまたま直営店の前を通ったので、せっかくだし、という感じで覗いてみた。
店員によると最近新しいモデルを結構な頻度で出しているらしく、どんなもんか、と手にとって値札を見たら、無加工のくせして3万7千円とかいうべらぼうな値段であった。アホか!いくら有名になったからといって、そんな殿様商売の店で買えるか!という感じである。俺が3年前、同じショップで買った時には少なくとも3万以上するモデルはかなり加工されていたものに限定されていて、リジッドはだいたい2万円前後だった記憶がある。それが今じゃこの有様である。舐めているとしか言いようがない。あくまで俺の仮説だが、昔から作っているベーシックなモデルに関しては値段を据え置いて新規客に対するハードルはそのままに、何本もヌーディーを持っている固定客に対してはバカみたいに高い新しいモデルを提示して買わせる魂胆なのだろう。ここまでディスりまくってしまったが、本当に、少なくとも俺にとってただのリジッドジーンズが3万強なんてちゃんちゃらおかしい話なのだ。以前まで本当に好きなブランドだっただけに、こういうことされるとショックだ。販売戦略というものがあるのだろうが、俺はこういうやり方は好きになれないなあ。一本、そのバカ高いのを試着したが、別に何が良いというわけでもない普通のヌーディーである。「まあこんなもんか」と、この、一昔前に俺を虜にしたブランドに見切りをつけ、俺はリーバイスに向かった。

③Levi's
さて、三軒目は前々から考えていたご存知リーバイスである。一月くらい前にたまたまリーバイスストアを訪れる機会があり、そこで本当にたまたま手にとったヴィンテージコレクションの606に一目惚れしたのである。今までジーンズが欲しいと思ってもリーバイスなんて選択肢にすらならなかったのだから、これは衝撃である。事件である。なんといってもこの606、リーバイスの全てのモデルについているあのステッチがないのである(あのケツについているカモメみたいなやつだ)。それが俺の購買意欲をかき立てた。リーバイスが選択の俎上にあがらなかったのは、単純にあのステッチが好きじゃなかったからだ。とことんシンプルなやつがいい、という思いでジーンズを探していた俺にとってケツのステッチの有無は重要である。加えて無骨なイメージがつきまとうリーバイスにしてはかなりスマートな形である。スキニーなんだから当たり前かもしれないが、これはマジでそうと言われなかったらリーバイスとは絶対にわからない仕様なのだ。そこに強く惹かれた俺は、もう一度試着をしてみた。やはりいい。ゴワゴワだ。クソ履きづらい。だがかっこいい。リジッドなんてそんなものだろう。寧ろ履きやすい無加工ジーンズなんて邪道だ。そう思うくらいに606の魅力に洗脳された俺は、他のブランドはどうなのかという気持ちを若干引きずりながらも、まあA.P.C.にそこまで魅力感じないのなら他のも一緒か、と自分に言い聞かせて606を購入したのである。結果、満足している。前の記事にも書いたように高い服を買った後によく賢者になる俺だが、今回に関してはそれはなかった。悩みに悩んだおかげである。店員に色々と他のブランドを試着した上で606に決めた旨を伝えたのだが、彼曰く「色んなブランドを通過して、最終的にリーバイスに戻ってくるお客様は結構多いですよ」とのこと。まあ俺がそうなるかどうかはわからないが、少なくとも以前のようにリーバイスを「元祖といっても低価格・大量生産に走った落ち目のブランド」とは思わないだろう。認識が改まった。リーバイスはやはりキングオブジーンズブランドである。今まで馬鹿にしてすんませんでした。


というプロセスがあって、最終的にリーバイスのジーンズを購入するに至ったのである。
今、出先でこの記事を書いているので、帰ったら写真を撮ってあげようかなと思う。

ところで話はそれるが、ネットでジーンズについて色々調べていたら「ユニクロのスキニーと他のブランドのスキニーを履き比べる」という趣旨のブログを見つけた。要するに「ユニクロのジーンズ、安いけど見た目は全然お高いブランドと変わらないよ!」ということを周知させるための取り組みなのだろうが、ハッキリ言ってナンセンスだなと思った。大体写真で見てわかることなんて限界がある。色味や細かい縫製等のディテールは勿論、デニム地のoz(数字が上がるほど分厚くなる)だって実際に手にとってみないとわからない。このozでシワのつき方やシルエットもだいぶ変わってくるものだ。それを、本当にざっくりとした違いしかわからない写真という手段をもってして「同じ」というのは、ちょっと違うのではないだろうか。まあ、「似通っているならそれでいいじゃん」という人向けの試みだろう。俺みたいにクソ細かいところまで見てしまう人間にとって、過剰なユニクロの持ち上げは単純にナンセンスでしかない。
シルエット云々は別として、意外にジーンズ含めパンツが高いか安いかは見てすぐにわかる。生地の良し悪しなんてほんと一瞬でわかるし、特にジーンズは加工の具合をちょっと見れば安いのはすぐ見分けがつく。具体的に書くのは中々難しいのだが、なんというか「値段なり」を割と顕著に反映しているのがパンツだと思う。服に気を遣ってみようかなと思っている人は、まず靴、次にカバン、余裕があればパンツにある程度投資することをお勧めする。Tシャツなんてどうせワンシーズンで着なくなるのだから、ユニクロアメアパの無地Tでよいのだ。

話は戻って俺のジーンズ選びについてだが、有名ドメブラも多少は検討した。ファクトタムやラウンジリザードである。値段もそこまでしないし縫製もしっかりしているし形も綺麗、となれば食いつかないわけがないのだが、何故かそこまで食指が動かなかった。ファクトタムはステッチが入っている点でもう選択肢から外れる。ラウンジリザードはことスキニーに関してはものっそい細いという話だったので多分俺には履けないかなという理由でやめた。いくら脚が細めとはいっても、ドメブラの細さは尋常じゃないものがあるのでラウンジ以下、別ブランドもおそらくその理由で演繹的に諦めた。全て検討する時間もないし、このやり方間違っていないと思う。

長々と書いてしまったが、ジーンズ談義はこれくらいにしておこう。まだ書こうと思えば書けるのだがいかんせん時間がない…。非常に個人的なジーンズ選びについてであったが、見てくれている人の参考になれば幸いである。コメント等いただければ随時お答えするつもりである。