doublubonのブログ

色々なことについて書きます

ファッションブランドについて

また若干更新が滞ってしまった…。iPad用に使いやすいBluetoothキーボードを購入したので、これからはいつでもどこでもブログ更新できるぞー。

さて、またお洋服についてのお話でございます。ここ最近服にご執心の俺様は、物欲の権化と化しております。しかしながら当然欲しいから即買うなんてことをし続ければ破産するのは目に見えているわけで、なるべく賢者モードにもっていくことを心がけておりますのです。

さて、きょうび、ファッションブランドなんて履いて捨てるほど存在する。そんな中でもうまくブランドイメージを構築して固定客a.k.a.信者を獲得したブランドだけが我が世の春を謳歌できる。なかなか大変な世界だなと思うわけだ。
以前、某有名セレクトショップのお偉いさんにインタビューする機会があったので色々とお話を聞けたのだが(若年層を中心に非常に人気のある新興セレショだ。きれい目なブランドを主にセレクトしている)、ブランドイメージを作るのに非常に苦心している様子だった。単にセレクトするブランドだけでなく、店舗の雰囲気、服のディスプレイ方法、果ては店員の教育まで、そのショップにまつわるありとあらゆる部分を「オサレ」にする工夫を施しているそうである。まあ確かにショップごとにカラーがあるなと思った。一見無意味な装飾にもブランドの高級感を維持するために重要なのだろう。
こないだの記事でも取り上げたが、一定以上の価格帯のブランドは、陳列された数々の法外な値段の洋服たちに対して「質」という言葉を用いて正当化を図る。国産だの、メイドインUSAだのといった縫製した国についても言及し、一生懸命その服がなぜそんなに高いのかを説明するのだ。けど、大体ブランドのおべべが何故高いかって、「ブランド料」に決まっているのだ。

よく訪れる個人経営の小さい服屋なんかでは、ブランドタグのない所謂「サンプル品」が割とおいてある。んで、そのタグがないとその服の値段は大体半額くらいになる。奥様聞きました?「半額」ですって!そうなのだ。たまにやるセールとかで50%オフとかやってるけど、あれで適正価格なんじゃないかな。そのくらいブランドってのはふんだくってるわけだ。イメージに気を配っているブランドほどそういうサンプル品の流出はマズいわけで、だからか知らないけど高級ブランドのサンプルというものを俺は見たことがない。けど大手セレオリくらいなら平気でタグなし商品は出回っている。デザインも、「質」も何もかも変わらないのに半額。こういうのを見るたびにブランド品を買うのが非常にバカくさくなる。

ブランドに対して熱狂的になれないのは、俺の個人的体験に依るところもある。俺は大学1年くらいの頃、よく派遣でバイトしていた(この話もいつかブログに書きたい)。その中でもよくやっていたのが洋服のピッキングだ。台車にダンボールを載せて、デカい倉庫に所狭しと放置してある服をとって服屋に発送するお仕事だ。もともと服好きだったのだが、この倉庫の光景は割とショッキングだった。それなりの値段がするバッグが、汚いビニール袋に無造作に入れられ、積み重ねられている。ビニール袋ごしにタグを見ると何万もするようなバッグだ。やはりディスプレイって大事で、こういうふうに汚らしく置いてあるものなら普通の人は絶対に手に取らないだろう。アパレルの店員なんかはそういうことをわかってなお服屋で働いているのである。彼らは真の服好きだと思う。俺の知人に、原宿のストリート系のショップでバイトしているやつがいるんだが、彼もそういう裏事情的なものについてこぼしていた。

ブランドかどうかなんて誰も気にしちゃいない。結局のところ自己満なのである。これを満たすために大枚はたいて内実の伴わないスカスカの服を買うのって…。いや、もうこれ以上ブランド好きな人間の水を差すのはやめておこうか。こんなこと言ってるなら服を自作しろよという話なのだ。自作か…。結構いいな、やってみようかな。